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憎悪を処理して始めて愛情が芽生える [心理学]

イギリスの小児科医にして精神分析家ドナルド・ウッズ・ウィニコットは第二次世界大戦で家を失った子供を研究対象として、新しい環境を受け入れようと努力する子供達が直面する困難を検討した。

元々無関心で粗雑な家庭に育った子供は、自分を受け入れてくれた家族から「自分が愛されていないのでは無いかという疑い」に苛まれ、そうした子供達は、我が身を守る為に、良い両親の元に送られた場合でも、「憎悪を露にする」ことがあり、ここから当然のように、「両親の内にも憎悪」の感情が呼び覚まされるが、その時もし両親が「自分達の憎悪を」それと「認め」、その感情に対して寛容になったなら、受け入れられた子供は、子供と大人の双方が共に憎悪を経験している場合であっても、「自分が愛されていて」、愛するに足る存在であると「実感する」経過を経て「子供は強い愛着を形成することができるようになる」。

詰り、子供が憎まれっ子を演じる事で、両親から嫌われるかどうかを試し、両親が寛容の態度で接した時、初めて対両親に愛着をもつと言う事だ。


健全な家庭で母親が子供を産む場合でも、出産というイベント自体、身の危険を伴うものであり、生れた後赤ん坊の存在は、それだけで心理的にも肉体的にも途方もない要求を母親に突きつけ、母親が自分の子供を憎む必然性があるが、母親は原初的な情け容赦のない愛で赤ん坊に対する。

であるから、躾と称して苛烈な行動となる場合があり、その場合赤ん坊は憎まれていると言う受け止めをする。

そこで、子供は自己保身の為に、態と憎まれっ子を演じて、母親の愛情確認をして、母親が寛容に受け止めた場合に、子供は自立できるようになる。


ウィニコットは子育ては現実的でなければならず、誠実である為に感傷を排する必要があると言い、そうしてこそ、最初は子供として、後には大人として、自然で避けがたいネガティブな感情をそれと認め、うまくやりくりすることができるようになる。

ウィニコットが勧めるのは、自分達の経験の環境と精神状態にきちんと眼を向け、現実を直視する誠実さをもって振舞うことにより、夫々の人間関係が構築されると言う。


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