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真の自分自身たれ! [心理学]

「私はだれか」と言う根源的な問いは、古代ギリシア以来常に問題にされてきた。
「吟味されることのない人生は生きるに値しない」と言う有名な言葉を残したソクラテスの考えでは、哲学の主要目的は自己を分析し理解を深めることを通じて、幸福をより大きくしていく事にある。
ゼーレン・キルケゴールは自己分析こそが「絶望」の問題を理解する手段だが、絶望とは自己の抑圧ではなく、自己の疎外に起因すると断定している。
絶望は無知によるものと自己理解が増すに連れて鮮明になる真の絶望がある。
前者は「自己」について誤って持つもので、結果自分の潜在的な自己の実存乃至本性に気づかず、「知らぬが仏」を絶望と勘違いしている状態を言う。
後者は明敏な自己意識から、より深い段階の絶望が生じ、自己への激しい嫌悪を伴った絶望である。
深く自省すれば、何か他者にでは無く、目標達成できなかった自身に絶望し、自身が許せない事が分る。
これを解決するには、許せない自身を放棄し、真の自己を受け入れるしかない。
詰り、真の自分自身となろうとすることこそが、じつは絶望の対極を為すことに悟らねばならない。
この考え方に接して、筆者自身それまで自閉症と知らず、知って最後の自分探しとして脳神経科学を学び、考えた末に齎したものが「覆いの取り去った真の自己」に巡り合った事実と重なる。
キルケゴールは個人の責任を強調し、真の自己を発見して人生における目標を見出す必要を重視するが、通常これが今日では実存哲学の始まりを告げるものと見做される。
キルケゴールの着想は其の侭R・D・レインの実存的心理療法へと通じ、更にはカール・ロジャーズのような臨床心理学者達が実践する人間性心理療法に影響を与えた。




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